【第7回】MINI ジョンクーパーワークス

2019/02/18 10:00:00

 

「今週の特集」は、編集部が総力を挙げてお届けする新レギュラー・コンテンツです。その名のとおり、様々なコンセプトでズバッと切った記事を週替わりでお届けしていきます。素材となるのは、いま隆盛を極める「ほとんど走っていないデモカー」ではなく、「23万キロ以上走ったいわゆる再販車両」。つまり中古車選びの原点に戻った企画とお考えください。良いクルマを賢く買うための情報、また多数の買い得車両を紹介していきますので、ぜひクルマ選びの参考にしてください。さて、第7回は、MINI連載の第6弾となるMINIジョンクーパーワークスです。

 

豊富なモデルバリエーションが特長

 

旧き佳き英国製のクラシックミニを源泉とするMINIは、ドイツのBMWが展開している自動車ブランドです。高品質かつルックスが良いので、200232日(ミニの日)に導入されて以来、数多くのファンを獲得しています。

モデルバリエーションが豊富な現行型MINIには、3ドア、5ドア、クラブマン(ステーションワゴン)、クロスオーバー(SUV)、コンバーチブル、また、各モデルにハイパフォーマンスMINIとして、ジョンクーパーワークスも用意されています。さらに、ガソリン・エンジン仕様だけではなく、ディーゼル仕様や、クロスオーバーにはPHVもあるので、ライフスタイルに応じて最良の1台を選べるでしょう。

 

究極のハイパフォーマンスMINIJOHN COOPER WORKS

 

 

さて、MINI連載の「第6弾」として取り上げるのはMINIラインナップの頂点に立つハイパフォーマンスモデル「ジョンクーパーワークス」です。その名がカタログモデルとしてラインナップに加わったのは20072月に登場した2代目MINIから。そして、20072月に導入された3代目MINI(現行型)では、当初から「3ドア」などのカタログモデルとして用意されています。

ちなみに、「ジョンクーパーワークス」という車名は、1964年、1965年、1967年のモンテカルロ・ラリーを制したマシーン(ミニクーパー)を作った往年の名チューナー「ジョン・クーパー」に由来しています。つまり、彼の名を冠するこのモデルは、MINIのレーシング・マインドを受け継いでいるハイパフォーマンスモデルであることを意味しているのです。スポーティなルックス、最高品質のマテリアルで構成されたインテリア、シャープなハンドリング、ハイパワーエンジンの鋭いレスポンスなど、とても趣味性の強い特別なモデルに仕上がっています。

 

現在「ジョンクーパーワークス」は、「3ドア」「クラブマン」「コンバーチブル」「クロスオーバー」に用意され、そのうち、「3ドア」と「コンバーチブル」は、20185月にマイナーチェンジが実施されています。よって、「3ドア」と「コンバーチブル」の認定中古車市場はマイチェン前の前期型、一般中古車店では先代モデルが主役となります。

 

「ジョンクーパーワークス」ラインナップ(現行型)(「3ドア」と「コンバーチブル」は前期モデル)

 

3ドア」

231ps32.6kgmのガソリン2リッター直4ターボエンジンを搭載。「ジョンクーパーワークス」のキャラクターが最も濃いモデル。前輪駆動、ATのほかMTの設定もある。

 

「クラブマン」

231ps35.7kgmのガソリン2リッター直4ターボエンジンを搭載するステーションワゴン。4輪駆動、AT

 

「クロスオーバー」

231ps35.7kgmのガソリン2リッター直4ターボを搭載するSUV4輪駆動、AT

 

「コンバーチブル」

231ps32.6kgmのガソリン2リッター直4ターボを搭載する4座オープン。前輪駆動、AT

 

TOPIC.1 エクステリア

レーシングカーではお馴染みのブレーキ用ダクトやサブラジエターなどの冷却システムを優先させたフロントマスク、また、専用サスペンションやブレンボ製対向4ピストンキャリパー、専用アルミホイール、大型のリアスポイラーなど、多くのレーシーなパーツが装着され非常に迫力がある。

 

TOPIC.2 インテリア

「ジョンクーパーワークス」専用となるレッドステッチ入りステアリングホイールやツートンカラーのスポーツシートなどが装着される。また、コーナリング性能を高めるエレクトリック・ディファレンシャル・ロック・コントロールや、ダイナミック・スタビリティ・コントロールが標準で備わる。

 

MINI「ジョンクーパーワークス」(現行型)(「3ドア」と「コンバーチブル」は前期モデル)の中古車相場

3ドア」と「コンバーチブル」は、20185月にマイチェンが実施されています。よって、マイチェン前の前期型が認定中古車マーケットの主役。趣味性の強い高価なハイパフォーマンスモデルなだけに、スタンダードモデルに比べると中古車の流通量はグッと少なくなります。特に「クラブマン」「クロスオーバー」「コンバーチブル」は希少です。マイチェン前/後ともに、ディーラーのデモカーが中心と考えたほうがいいでしょう。ちなみに、一般中古車店の主流は先代モデル(20092016年)となり、現行型はほとんどありません。

 

認定中古車

350万円〜

 

一般中古車

350万円〜