VW GOLF2 GLi
2018/08/09 19:06:28
2004年10月、秋晴れの午後、50代と思われる主婦が、中古車情報誌を手にして、VWのプロショップ「ハイタイムコーポレーション」の扉を開けました。 「このゴルフを購入したいのですが、まだありますか?」 そのゴルフとは、1991年式ゴルフ2 GLi。対応した吉田さん(現在の社長)は、新しいモデル(ゴルフ4)を勧めたことを記憶しているそうです。しかし……、 「このカタチの、この色のゴルフがいいんです。売ってもらえますか?」 吉田さんは、「もちろん大丈夫ですよ。ただし、1年ごとの点検は必ず実施させてください」と答えます。そして、なんとその場で判を押したといいます。 そこから、彼女とゴルフ2との生活が始まりました。購入したとき走行40,290kmだったゴルフ2は、順調に走行を重ねていきます。どこへ行くにも彼女とゴルフ2は一緒だったといいますが、年間約1万キロのほとんどは伊豆に購入したセカンドハウスとの往復だったとのこと。ステアリングを握っていたのは、ご主人ではなく彼女だったというから驚きます。おそらく、ご主人の定年を機に、別荘とクルマを購入したのでしょう。ペーパードライバーだった彼女、走行距離とともにドライビングの腕もグングン上げていったようです。 また、14年もの間、欠かさず1年点検は同社に入れていたそうですから、メカニズムのトラブルはほぼなかったといいます。彼女もゴルフ2もすごい! そして、2018年の夏、70歳を超えた彼女が突然ハイタイムコーポレーションに現れ、「このクルマ、欲しい方がいたらお渡ししてくださいな」と言って、キーを置いていきました。きれいな状態を保ったままのシート、そして14年にわたり彼女のもとにあったキーには、ご覧のように手作りと推察される美しい花があしらってあるキーホルダーが付けてあります。まったくヤレていないシートとキーホルダーを見た吉田さんは、彼女の1991年式ゴルフ2GLiに対する愛情の深さを知って涙が出てきたといいます。 クルマとオーナーには、いろんな物語があります。そして、オーナーと愛車はいっしょに歳を重ねていきます。でも、愛情を注がれたクルマはプロショップの手で若返ることができるのです。 吉田社長は、次のオーナーさんと相談して、ボディの板金・塗装、エンジンマウント、ブレーキ回り、インテリアの細かいパーツなどに手を入れ、キッチリ仕上げたいと話します。車検費用と合わせ、コストは25〜50万円くらいが目安。ちなみに、車両本体価格も相談して決めたいとのことです。 それにしても、70歳代の凛とした女性がゴルフ2に颯爽と乗る姿、カッコよかっただろうなぁ〜。見たかったなぁ〜。
VW GOLF2 GLi 初年度登録1991年 走行187,000km AT 車両本体価格 未定
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ROVER MINI TARTAN 199万円 21,000km
2018/08/09 10:00:00
英国車の証インパネ前面を覆うウッドパネル。動く芸術品と云ってもイイ ウッドと云えばレザーはお決まり。更に、コーディネイトまでされています。 内外、機関までシッカリ手が入っている。 ROVER MINI TARTAN MINI専門店
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